U10までと、U10以降

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10歳というのは、少年サッカーでは区切りの時期なのかもしれない。

8人制になり、ピッチが広くなるに従って、足元のスキルだけでは通用しなくなってくる。以前にも何度か記事に書いたが、認識→分析→判断(+決断)→実行を出来るかどうか。根本的に「認識」が出来ない事には次に進めない。

「認識」が出来てない事は、次のようなシーンに表れやすい。

  • ポジショニングが違う
  • ボールを貰った時の体の向きが違う
  • トラップ時の足(もしくは胸とか頭)が違う
  • ダイレクトプレーが出来ない

これらは「認識」後の「分析」などがまずいケースもあると思うが、頻発するようであれば、そもそも「認識」が出来てない事が多いと思う。

「認識」で最も重要なのは「目」である。目から入ってくる情報は莫大な量となる。そしてそれを処理する「脳」。「判断」だけでなく「認識」にも「脳」は使われる。顔を上げるだけでは、実際には「見えてない」事も多い。

このようなスキルを伸ばすためのトレーニングは、クラブチームやスクールに期待するのは難しい。と言うのも、このような基礎トレーニングは1回は短時間で逆に頻度高く(毎日とか)やる必要があると考えているので、週に1回とかのスクールだと難しいだろう。つまり自主練の範疇だと考える。

カズが良くやってたのは、複数色のマーカーを使ったトレーニング。簡単なトレーニングで、未就学でもできる。(詳細はまた今度)ただし、そんな特別なトレーニングでなくても脳は鍛えられる。例えばコーンドリブル中に掛け算をさせる、とか、掛け算をするにしても、前に大人が立って、指で数字を作れば「目」を鍛える事にもなる。「脳」とは刺激で成長するものである。サッカーの動きだけに拘る必要はない。

このようなトレーニングは低学年のうちにやっておかないと、それこそ10歳位になってから取り組むと苦労する。そして、低学年のうちは団子サッカーなので、その能力が発揮されるシーンが皆無(これが教えてる大人には苦行)。色んな意味で地道なトレーニングで、大人が勇気を持って続けられるかがキーになる。

そして、それと同じ位大事なのは「試合を見る」事。特に海外のサッカー(個人的にはスペインリーグが良いと思う)を見る事だ思う。もちろんJリーグでも広島、川崎、浦和、湘南などは、ある程度分かりやすいサッカーをしてるので、それぞれの視点で見せるのも良い。FIFAやウイイレなどのゲームも、意識してやれば、良いイメージトレーニングになる。

日本では「顔を上げろ」とか「遠くを見ろ」とか言ってみたり「判断を早くしろ」みたいな事言われるが、そもそも、その能力を開発するための「トレーニング」に時間を掛けてない気がする。勿体無いな。

ここからがU12に向けての新たな戦い。カズは、まだまだ未熟だが、残り2年で、いままでの積み重ねを発揮して欲しい。

(今日はリベルタ・ヴェルディの練習だった)

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